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ランソニー修道院/ブレコン・ビーコンズ国立公園

ランソニー修道院/ブレコン・ビーコンズ国立公園



ランソニー修道院

イッスイ教会のあとに訪れたのは、ランソニー修道院(Llanthony Priory)。

ここは、12世紀に建てられた修道院で、今はほとんどが廃墟となっているが、一部はホテルとして使用されている。(ホームページにある、上空から撮られた映像をぜひ見てみてほしい)




螺旋階段を発見したと思ったら、数段しか残っていなかった



緑に茂った絨毯に敷き詰められているが、所々に、かつての床が顔を覗かせている



ハテラル・ヒル


来た道の奥にランソニー修道院が見える

ランソニー修道院の周りには、ブレコン・ビーコンズ(Brecon Beacons)と呼ばれる山脈が広がっている。


ブレコン・ビーコンズは、ウェールズに3つある国立公園(National Parks)の一つでもある。多くの丘と山からなっており、南ウェールズで最も高い山「ペン・イ・ファン」が含まれるが、今回私たちが登ったのは「ハテラル・ヒル(Hatterrall Hill)」という丘だった。


確かに「山」というには容易なコースだったが、「丘」と思ってあまりに軽い気持ちで行くと大変かもしれない。ちなみに、この辺りの丘と山一帯は「ブラック・マウンテン」と呼ばれている。



途中、いくつかの源泉もあり、飲んでみるととても美味しかった

突如、不自然に散らばっている石。その昔、ここに建物があった痕跡かもしれない


広範囲に行き渡るヘザーも美しい。11月に訪れたニューフォレストのヒースランドも、今はこうなっているのだろうか


ボーダーラインに立つ義叔父


頂上まで登ると、そこはウェールズ/イングランドの国境。絶景です。


ウェールズからイングランドを見下ろす



泥炭

泥炭(Peat/ピート)とは、枯れた植物が堆積したもので、石炭のように燃料にもなるらしい。気温の低い湿地帯でできるものなので、日本では北海道、イギリスではスコットランドでよく採れるそう。


スコッチ・ウイスキーを作る工程で重要な役割を果たしているのも、この「ピート」だ泥炭は、大気中の二酸化炭素を吸収する。なので、たとえば泥炭地が破壊されると、大量の二酸化炭素が空気中に放出される。余談になるが、これは特にインドネシアで問題となっているようだ。



・・・



頂上から見渡せるのは、美しくて「広い」景色。綺麗な空気を体いっぱいに吸い込んで、自然のパワーをチャージできる、そんな場所だった。低い山(丘)なので、私のような初心者でも楽しく登り切ることができた。ランソニー修道院も、とても迫力のある中世の遺産なので、一見の価値がある。イギリスには、まだ行ったことのない国立公園がたくさんある。次はどんな自然に出会うことができるのか、今から楽しみだ。




Manami








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