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Showing posts from July, 2021

イギリスの教育システムとオックスブリッジ 〜2つの「カレッジ」〜

イギリスにおいて、「カレッジ」には主に2つの意味がある。 まずは一般的なイギリスの教育システム(カリキュラム)の流れと、1つめの「カレッジ」について解説する。 教育カリキュラムとカレッジ 日本で「カレッジ」と聞くと「大学」のことだと思う人は少なくないと思う。 私の通っていた日本の大学も、英語表記では ‘College’ が付いていた。これはアメリカ式に倣ったものだと思うが、イギリスでは  ‘College’ と ‘University’ は別物で、’College’ は大学のことではない 。 イギリスには、公立校、私立校、宗教理念を基盤とした学校、寄宿学校など、様々な形態の学校があるが、ここでは、まず一般的なイギリスの教育制度と流れについて説明したい。 名称 学年 対象年齢 年数 日本で例えると ナーサリー ~4 保育園 or 幼稚園 レセプション Year R 4~5 1 小学校の準備学級 プライマリー・スクール Year 1-6 5~11 6 小学校 セカンダリー・スクール Year 7-11 11~16 5 中学校 シックス・フォーム  or  カレッジ Year 12-13 16~18 2 高校 or 専門学校 ユニバーシティー 18~ 大学 義務教育は、プライマリー・スクールとセカンダリー・スクールの 11年間 だ。 セカンダリー・スクールが16歳までなので、日本での高校1年生頃までが義務教育となる。 小学校のスタートも1年早いので、日本と比べて義務教育期間は2年長いことになる。 多くの子どもはレセプションにも通うので、事実上、日本の子どもたちより 3 年間長く初等・中等教育を受けている ことになる。 ※ レセプション(スコットランドを除く): Early Years Foundation Stage ( EYFS: 早期基礎段階)の最終学年。プライマリー・スクールでの 1 年目にプログラムされている(本格的な学習の始まる Year 1 の前年に、 Year R として)。 厳密には、18歳までは、何らかの方法で教育を継続する義務がある(イングランドのみ)。しかし、セカンダリー・スクールの過程を終えた後に、カレッジ等へ進学しなければならないという法律はない。 セカンダリー・スクールの後、大学進学などを希望する人は、通称「シッ...

イングランドのサッカー応援歌:和訳有り – ‘Three Lions (Football’s Coming Home)’

2021年7月現在、UEFA EURO 2020(欧州選手権) が開催中で、ヨーロッパ中が大盛り上がりを見せている。 UEFA EURO 2020とは、 ヨーロッパ各国の代表チームによるフットボール(サッカー)大会で、今年は16回目。24のチームが争う。 当初は2020年に開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染症の流行により今年に延期されたのだ。 イギリスからも、イングランド、ウェールズ、スコットランドが出場しているが、北アイルランドは欠場した。 私はイングランドに住んでいるので、イングランドを応援している。 今年のイングランドは強く、 6月13日 対クロアチア 勝利 1-0 6月18日 対スコットランド 引き分け  6月22日 対チェコ共和国 勝利 1-0 6月29日 対ドイツ 勝利 2-0 7月3日 対ウクライナ 勝利 4-0 と勝ち進んでいる(スコットランド戦は引き分け)。 次回は7月7日(水)20:00(イギリス時間)/ 8日(木)04:00(日本時間)からの準決勝、対デンマーク戦だ。 準決勝まで進んだのは、イングランド、デンマーク、イタリア、スペインの4チーム。 ・・・・・・・・・ さて、私はフットボールに詳しいわけではないので、試合の解説などはできない。 今回ご紹介したいのは、イングランドのフットボールに欠かせないある「歌」なのだ。 EURO 2020 が開始されてから、同じ歌をよく耳にすることに気がついた。 熱狂的なファンはもちろん、小さな子どもたちまで肩を組んで合唱しているではないか。 この歌は、イギリスで初めて同じアーティストが4回1位を獲得したという、名誉あるシングル曲だ。 1996 年 にリリースされた。 事実上のイングランド公式応援歌 ‘Three Lions (Football’s Coming Home)’  –  Baddiel, Skinner and The Lightning Seeds おそらく今回の EURO 2020 にあわせて、 HD 版がオフィシャルからアップされていた。 コメディー番組から生まれたこの歌は、イングランド中の人々の心を掴み、25年経った今でもファンの間で特別な存在となっている。大きなフットボール大会があると、いつも歌われているそうだ。 この歌が作られたのは1996年。 ...